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プルプルと竿先から手元に感じる生命感
ユーロニンフフィッシングは、美しいループを描いたキャスティングが魅力的である、
従来一般的なフライフィッシングのイメージとは、まったく別次元の釣りです。ラインスラックやメンディングを駆使し、ナチュラルドリフトで自然な虫を演出する必要もありません。
ウェットフライのようにフライラインやインジケーターの選定で悩む必要もありません。特に、ある程度の水深・流れがあり、ポイントまで近づける状況において、水中の「点」を狙い撃ちすることができるため、釣果をあげやすい釣法の一つです。

 

タックルシステム例

タックルの選定には、これでないとダメだという決まりがあるわけではございません。フィールドの状況や、ご自身のスタンスに合わせてご調整くださいませ。
(※ヨーロッパなどで競技で行われている場合はルールがあります。)ここでは、日本のフィールド向けにアレンジした参考例として紹介いたします。

小-中渓流向けタックルの参考例

中渓流~-対象魚が大きい場合などのタックル参考例

なぜこのようなタックル構成になるのかは、以後の詳しく解説させていただきます。

 

狙うことができるレンジ幅

ユーロニンフでは、フライを2個以上つけるのが一般的です。
末端のリードフライで底を狙い、少し上のドロッパーフライでは中間層を狙います。

こうすることで水中を効率よく探ることができます。
【リードフライについて】
基本的に底を狙うため、根掛りしにくいジグニンフを使うのがベストです。
重さはドロッパーフライより重たいものを使いましょう。
【ドロッパーフライについて】
ジグニンフ、通常のニンフ、ウェットフライとなんでもよいので魚に合わせます。
表層狙いでドライフライを使ってもかまいません。

 

キャスティング

従来のフライキャスティングは、フライラインの重さを利用することでフライを前方に飛ばします。しかし、ユーロニンフではフライラインをほとんど竿先から出しません。(特にショートレンジでは)

では、どのようにキャスティングするかというと、、、

フライ自体の重さを利用してキャストします。
感覚としてはルアーを投げるのと同じです。

ループを作る必要も、フォルスキャストをする必要もありません。
逆にフォルスキャストはライン絡みの原因となるので、極力控えるようにします。

可能なら、一発で投げてしまいましょう。

また、竿を伸ばしただけで届くポイントや、振子でフライを落として届く範囲であれば、キャスティング自体が必要ありません。

キャスティングすると、どうしても水面へのインパクトは避けられません。
竿の届く範囲であれば、無理なキャスティングは避けましょう。

これは釣果を上げるため手段であり、ロングロッドゆえの大きなメリットです。

 

ストライクのとり方

基本的には、ラインが竿先から張った状態なので、脈釣りのように竿先と手元にストライクの感触がきます。ブルブルッと手元に来る感覚は、ドライフライへのバイトと同じくらい刺激的です。

フォール中のストライクや、流れなどでラインがたるんだ状態の場合は、色付きティペットで動きでとります。

ですが、ほとんどの場合は竿先・手元にきます。

ガツンとくるストライクはユーロニンフの魅力の一つです。

 

「点」を狙い撃ち

ユーロニンフでは長い竿とタックルの仕組み上、フライラインやインジケーターの着地点を考えることが不要です。そのため、提灯釣りのような驚くほど手前のポイント、障害物に囲まれてキャスティングでは入れることが難しい場所、堰堤下の最も魚が付いているであろう深場まで、ここだというポイントの狙い撃ちが可能です。

特に複雑な地形のポイントや、一定の距離まで近づけて深場が多い川では、釣果を上げやすくなります。

もちろん、流してポイントを立体的に狙うこともできます。

反応が悪ければプルプルッと竿先を動かしてフライにアクションを付け加え、誘いをかけるのも手です。

 

上記解説を踏まえてのタックル解説

 

フライロッド

脈釣りのようにストライクを手元で取ることが多い為、できるだけ感度のよいロッドが有利です。
弾性率の高いカーボンロッドがベストです。

また、フライに重さがあるため、扱いやすさやキャスティングを考えると、比較的固めのアクション(ファーストアクション、ミディアムファストアクションなど)を選びましょう。

長さについては、流れを跨いで近づくことなどを考えると9ft以上(できれば10ft-11ft)がよいです。



river peak Air Nymph

フライライン

キャスティングはフライの重量を利用して行うことがほとんどの為、細めのラインをお勧めします。

また、フライを落とした後は、できるだけラインを張った状態が望ましいです。その場合、太く重たいラインだとロッドから垂れ下がってしまいます。

今回の例ではニンフティップを採用しております。
これは、既存のフライラインの先にLoopToLoopで接続することで、細いラインを作り上げることができるシステムです。



Nymph Tip

インディケーターティペット

40cmごとにイエロー、オレンジと交互にに色が変わります。

そのため非常に可視性がよく、キャスト後の目印となりますし、ストライクをとる際の目安にもなります。

通常のフライフィッシングだとリーダー(テーパードリーダー)と代わりだとお考えください。



インディケーターティペット 30m

DropperConnect

インディケーターティペットとティペットを接続するためのアイテムです。

ユーロニンフでは2個以上のフライを接続することが多い為、利便性を考えるとこのようなアイテムは便利です。

ティペットリングなどでも代替え可能です。



DropperConnect

リードフライ

リードフライは、タングステンビーズなどを利用した重たいフライをつけます。

ユーロニンフは底を探るのが基本のため、河川状況に合わせて重たさを調整する必要があります。

ティペットにガン玉やソフトタングステンをつけて調整する手もあります。

ドロッパーフライ

リードフライと比べて軽めのフライをつけます。

こうるすことで、中間層を効率的に攻めることができます。

 

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