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スカジットキャストにおけるラインシステムの基本を紹介します。
まずは、以下の図をご覧ください。


上記図のように、一般的に渓流などで使用されるラインシステムと比べると明らかに複雑です。

 

一般的に渓流などで使用されるラインシステム


フライライン ⇒ テーパードリーダー ⇒ ティペット

スカジットキャストのラインシステム


ライニングライン ⇒ スカジットヘッド ⇒ ティップ ⇒ テーパードリーダー ⇒ ティペット

 

なぜ複雑になるのか?


スカジットのラインシステムは各パーツの組み合わせで、一つのシステムとしています。
逆に考えると各パーツはチェンジ可能なものばかりで、その日の状況や釣り方、対象魚、水深等により組み替えることができる非常に拡張性の高いラインシステムとなります。この拡張性がスカジットラインシステムの最も特徴のある利点の一つです。

また、消耗してきた各パーツ毎に交換可能なため、経済的なメリットもあります。

 

TIPチェンジによるアドバンテージ


前述した拡張性の中でも、最もアドバンテージを得ることができるチェンジパーツがTIP(ティップ)です。
TIPは■シンクレート ※沈む速度 (水面直下タイプ、中層タイプ、底層タイプ等)
■長さ (おおよそ2.2m~4m程度の長さまで様々なタイプ)
■細さ (3番ロッドなどの低番手用、5番ロッド~などの高番手用など)

が異なる様々なタイプが用意されています。TIPの選択により、状況に応じて最適な釣り方を行いましょう。

例1 低番手ロッドを使用し表層直下を狙いたい場合

シンクレート:インターメディエイト(表層直下)
細さ:細めの低番手用

例2 高番手ロッドを使用し中層を責めたい場合

シンクレート:シンキング Type2(中層タイプ)
細さ:太めの高番手用

スカジットヘッド + TIP の全長の考え方


スカジットヘッドとTIPをプラスした全長ですが、おおよそ竿の2.5倍~3倍にするのが扱いやすい全長です。

 

例1 8フィート6インチ(約2.6m)ロッドの場合


スカジットヘッド(12フィート) + TIP(10フィート) = 22フィート(約6.7m)

 

例2 9フィート0インチ(約2.75m)ロッドの場合


スカジットヘッド(12フィート) + TIP(12フィート) = 24フィート(約7.3m)

 

例3 11フィート0インチ(約3.3m)ロッドの場合


スカジットヘッド(22フィート) + TIP(10フィート) = 32フィート(約9.8m)

 

例4 13フィート0インチ(約4m)ロッドの場合


スカジットヘッド(22フィート) + TIP(12フィート) = 34フィート(約10.4m)

長さについては

■ご自身の身長
■立ちこみ具合(どこまで水の中に入るか)
■ティップのシンクレート
■ティペット部の長さ
■フライの重さ(大きさ)
により、ご自身で調整いただく必要がありますが、キャスティング技術の熟練度によりある程度カバーできます。

スカジットキャストの長所

拡張性


「スカジットキャストの基本 – Vol.1 スカジットラインシステム」で述べさせていただいた通り、スカジットラインのシステムはパーツの組み合わせにより、様々な状況に応じて最適なシステムを組み上げることができます。
現場でパーツ単位の即時組み換えが可能なため、他のラインシステムのように丸ごと(リール毎に)、ラインを用意しておく必要がありません。スカジットラインシステムの基本:

コンパクトスペースからのキャスティング


スカジットキャストは、自分の体より少し前方にラインを折りたたみキャストを行うのが基本です。
そのため、バックスペースはほぼ必要とせず、横のスペースも最小限の使用で済みます。バックスペースがない場所ではもちろんのこと、横のスペースも少ない状況下においてもキャスト可能です。

次の動画をご参考ください。

 

重たい(大きい)フライを安全に、楽にキャスティング可能


スカジットキャストの原点は、重たいフライをコンパクトスペースで「安全に」「楽に」キャストできる視点から生まれました。
ラインのパワーを利用することで安全に、容易に重たい(大きな)フライをキャストすることができます。

 

キャストまでの動作が少ないので近場を荒らしにくい


キャストまでの動作が比較的少なく、かつコンパクトスペースでのキャスティングとなるため、近場を荒らしにくい利点があります。
10m先の水面を狙いたい場合も、キャスティング動作で荒らすことなく狙うことができます。

 

比較的容易に習得可能


他のスペイ系キャストと比べると比較的容易にキャストできるようになります。
重たいラインを使用するので、ルアーの投げ方と似ている部分もあり、スペイ系キャストの入門として打って付けの投げ方です。シングルハンドロッドでできるのも魅力です。

※熟練するには正しい作法の理解と、キャスティング練習は必要です。

 

スカジットキャストの短所

飛距離を最重視した釣りには不向き


元々は川で釣りをするために生まれたキャスト方法です。
30m以上の遠投には不向きです。 スカジットキャストに関して遠投はオマケ程度に考えていただけばと思います。

 

ドライフライフィッシングには不向き


スカジットキャストは、水の抵抗をアンカーとして利用しパワフルなキャスティングを実現します。
アンカーはサスティンドアンカー(水中のアンカー)を利用します。そのため、TIPについてはシンキングタイプを利用することがほとんどです。

シンキングの釣り方がメインとなる為、ドライフライフィッシングには向いていません。
※できなくはないですが不向きです。

アンカーの考え方


スカジットキャストは、水の抵抗をアンカーとして利用しパワフルなキャスティングを実現します。
アンカーはサスティンドアンカー(水中のアンカー)を利用するのが基本です。最後のキャストとなる前動作として、アンカー打ちがあります。

アンカー打ちのポイントは以下の2点です。

自分の体より少し前方にラインを折りたたむ


自分の体よりやや斜め前付近にラインを折りたたむようにします。
決して、自分の後ろで折りたたんではいけません。投げる時に力が伝わりにくくなるのと、フライが体やロッドに当たってしまう危険があるためです。

アンカーを打った後、1-2秒の時間を置く


アンカーはサスティンドアンカー(水中のアンカー)を利用するのが基本です。
折りたたんだ後、1-2秒の間、TIPとフライが沈むのを待ちましょう。※ 時間はTIPのシンクレートとフライの重さにより異なります。

 

基本のキャスト動作


基本のキャスト動作は以下の通りです。

1. ラインを伸ばす&ラインとフライを浮かす(ストレッチ)
2. ラインを折りたたむ(アンカー打ち)
3. 投げる
それぞれを以下で解説します。

 

1. ラインを伸ばす(ストレッチ)


ラインを回収したあと、ラインをまっすぐに伸ばす動作(ストレッチ)を行います。
ロールキャストでOKです。この動作には沈み切ってしまったラインとフライを浮かべる役割もあります。

 

2. ラインを折りたたむ(アンカー打ち)


アンカーの考え方で解説している通り、体の斜め前付近でラインを折りたたみます。
そして1-2秒の間隔を置き、投げる動作に移ります。

 

3. 投げる


体の斜め前に折りたたんだラインを、水面から引きはがしながらキャストします。
ポイントとしては、

■ロッドを立て過ぎず斜めの半円を描くようにラインを水面からはがしつつ、ロッドを体の後ろまで回す。
■最後のシュート時は、半円を描いたロッドを縦方向の力に変換してシュートする。
■最後のシュート時は、竿をしっかりと止める。

となります。実際のキャストを動画で解説します。

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